Arm SystemReady ES
Arm SystemReady ESは、Arm SystemReadyプログラムにおけるシステム認証のバンドです。
SystemReady ESは、組み込みデバイスおよびSmartNIC向けのソリューションを提供し、ソフトウェアが適切に動作することを確約しているため、パートナーは安心してArm組み込みデバイスを展開することができます。SystemReady ESは、Armベースの組み込みデバイスがすぐに使用できることを確約し、標準のオペレーティングシステム(OS)、ハイパーバイザ、ソフトウェアとのシームレスな相互運用性を提供します。
SystemReady ESは、組み込みArm SoCをベースとしたシステム向けのWindows、Linux、VMware、BSDエコシステムのニーズを満たすように設計されています。 SystemReady ESは、標準のファームウェアインターフェイスの展開と保守を保証し、複数のソフトウェアバージョンを保守するためにかかるコストを削減します。後方互換性と前方互換性の両方を目指しており、古いオペレーティングシステム(OS)を新しいハードウェアで実行すること、あるいはその逆をサポートし、一般的な既製OSを対象としています。
SystemReady ES認証を受けたプラットフォームは、オペレーティングシステム(OS)がOSイメージを展開する際に信頼することができる、最小限のハードウェアとファームウェアの機能を実装しています。準拠システムは、以下に準拠している必要があります。
- ベース・システム・アーキテクチャ(BSA)仕様
- 基本起動要件(BBR)仕様のSBBRレシピ
SystemReady ES認証およびテスト要件は、Arm SystemReady要件仕様書(SRS)において指定されています。
SystemReady ES認証システム
このリストは、OSがこのデバイスで正式にサポートされていることを示すものではないことにご注意ください。正式なサポートについては、デバイスとOSのベンダーにお問い合わせください。
企業情報:Marvell
システム:
- OCTEON TX2 - CN913x DB
- OCTEON TX2 - CN92/96xx CRB
- OCTEON TX2 - CN98xx CRB
- OCTEON 10 - CN106xx CRB
- OCTEON 10 - CN106xx PCIEカード(DPU)
パートナーの声
「Armとの戦略的コラボレーションは、Marvellが5Gインフラストラクチャ、クラウドデータセンター、エンタープライズ市場において、OCTEON 10プロセッサーファミリーなどの業界をリードするDPUの導入を促進し、加速させるために役立ってきました。Arm SystemReadyのような規格は、コアからエッジまでのソフトウェアの再利用とプラットフォームの拡張性を促進しながら、OSとハイパーバイザのハードウェア挙動に一貫性を実現します。」 - Marvell社ソフトウェアおよびサポート担当VP、Cary Ussery氏 |
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「エッジプロセッシングには、クラウドネイティブ・ソフトウェアを実行できる、均質的なソフトウェア環境が必要です。NXPには、Armベースのマイクロコントローラ、アプリケーション、通信、およびオートモーティブ・プロセッサーを開発してきた確固とした歴史があり、Project CassiniでArmと連携できることを嬉しく思います。共通の目標を達成するために、当社のLayerscape LS1046AおよびLX2160Aプロセッサーは、既にSystemReady承認を取得するプロセスに入っています。」 - NXP Semiconductors社ネットワーク製品ライン・エッジプロセッシング担当ジェネラルマネージャー、Tareq Bustami氏 |
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「Raspberry Piは、Arm SystemReadyコンプライアンス認証プログラムがサーバーだけでなく、多様で強力なハードウェアエコシステムのデバイスにも適用できることを嬉しく思います。広く採用されている規格を促進することで、このプログラムは、エコシステム全体に利益をもたらすハードウェア規格の採用を加速させるための開発者およびコミュニティの貢献の重要性を評価します。私たちは、このプログラムの成果を世界中の開発者や技術愛好家の皆さまに活用していただけることを楽しみにしています。」 - Raspberry Pi (Trading) Ltd社CEO、Eben Upton氏 |
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「SolidRunは、ArmのSystemReady規格を当社の現在そして将来のソリューションに導入できることを非常に嬉しく思っております。ハードウェアとファームウェアをこのプログラムで標準化することの素晴らしい点は、お客様が特定のLinuxディストリビューションや組み込みOSに縛られずに済むことです。お客様は最も互換性が高いディストリビューションを採用できるので、習得に要する手間が減り、当社のハードウェアに基づく製品をより短期間に低価格で市場に投入することができます。この規格に加えて、現在作成中のセキュリティ・インフラストラクチャと組み合わせることで、セキュアで安定したアップグレード可能なエッジ製品およびIoT製品の実装が加速されます。」 - SolidRun社チーフ・システムズ・アーキテクト、Jon Nettleton氏 |
テスト機関施設
Armでは、SystemReadyプログラムのテスト施設を拡充するため、独立テスト機関を利用しています。現在、これらの機関は以下で構成されています。
その他のSystemReadyバンド
関連情報
- Arm SystemReady ES仕様
- ツールとテスト:Architectural Compliance Suite
- UEFI
- UEFIドライバ
- ACPI
- SMCCC
- SystemReady ES - テストおよび認証ガイド
- SystemReady ESインテグレーションガイド
- SystemReadyセキュリティインターフェイス拡張機能ユーザーガイド
- SystemReadyおよびSystemReadyプレシリコンに関するよくある質問
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