システムアーキテクチャ
Armのシステムアーキテクチャは、ハードウェアとソフトウェアの相互運用を簡素化するコンポーネントとインターフェイスを定義しています。これらのアーキテクチャは、エコシステム全体に標準化と共通性を提供し、ソフトウェアの所有コスト削減に役立ちます。
Armは、無料で使用可能なシステムアーキテクチャを提供しています。これにより、エコシステムの開発者は、セキュアで効率のよいシステムを容易に設計できます。
特長とメリット
電力効率、高い性能、安全性を確保できるデバイスには、「性能のよいCPU」以上の機能が求められます。さらに、CPUを、メモリ、ストレージ、GPUといったその他のコンポーネントに連携させるシステム・コンポーネントも必要です。Armのシステムアーキテクチャは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア全体に対応しています。また、標準化とベストプラクティスの指針として利用できます。これにより、システムを設計するときに、コストを削減し、市場投入までの時間を短縮できます。
どの製品も、成功を収めるにはセキュリティが不可欠です。Armのシステムアーキテクチャには、厳格な原理、ベストプラクティス、業界動向が統合されています。これにより、一貫性のある標準化されたアプローチを得られ、セキュアなプラットフォームを設計できます。その好例が、Platform Security Architecture(PSA)であり、これによりエコシステムを牽引し、パートナーが拡張性のあるセキュリティを設計時に組み込めるように支援します。Armのセキュリティアーキテクチャフレームワークをご確認ください。
Armは、さまざまな市場にまたがるシステムアーキテクチャを提供しています。オートモーティブ、組み込み、IoT、モバイル、サーバーとインフラストラクチャ、機械学習などの市場。また、業界全体で、シリコンパートナーやオペレーティングシステム(OS)ベンダーと協力し、ハードウェアとOS間、およびファームウェアとOS間のインターフェイスを設計しています。
Armは、パートナーとエコシステムに、構築や技術革新の基盤という価値をもたらしています。市場に応じて変更できるシステムアーキテクチャにより、組み込み、モバイル、インフラストラクチャなど多岐にわたるマーケットセグメントで、さまざまな製品が生み出されています。
Arm SystemReady認証プログラム
一般的な市販のオペレーティングシステム(OS)やハイパーバイザとの相互運用性を可能にする、一連の標準規格とコンプライアンス認証プログラムです。ソフトウェアをすぐに稼働させることができるように、システムレベルで基礎となるフレームワークを提供します。
AMBA
Advanced Microcontroller Bus Architecture(AMBA)は、システム・オン・チップ(SoC)内の機能ブロックを接続・管理するための、無料で使用可能なオープンスタンダードです。
プラットフォーム設計 - モバイルシステム
プラットフォーム設計は、CPUとシステムのアーキテクチャをオペレーティングシステム(OS)を含む、大規模なソフトウェアが頼ることができるプラットフォームの定義にまとめたものです。これにより、Armのエコシステムにおけるソフトウェアの所有コストを削減し、Armエコシステムの拡張を支援します。
Armのプラットフォーム設計は、サーバーやネットワーキング(インフラストラクチャ)、組み込みやオートモーティブ、モバイルコンピューティング、IoTデバイスなど、多様なシステムおよび市場をターゲットとしています。このページのリンクは、これらの特定のシステムを設計する際に必要なものについて、詳しいガイダンスを提供します。
Armは、パートナーエコシステムを通じて開発された、特定市場向けのハードウェア製品要件を定義する、ベース・システム・アーキテクチャ(BSA)を提供しています。Armのプラットフォーム設計アーキテクチャは、製品開発の加速、ベストプラクティスの導入、エコシステムとの相互運用性など、多くの利点を提供します。
ベース・システム・アーキテクチャ(BSA)は、さまざまなハードウェアとソフトウェアのコンポーネントで構成されています。