未来志向のディスラプション
会社を率いるリーダーについて、そのスキルやストーリー、考え方に注目すると、その会社について多くを知ることができます。 Armは、人々の生活を支える基盤となるテクノロジーを提供しています。 そして、会社を率いるリーダーたちは、こうしたArmのビジネスの根幹を形作っています。
レネ・ハース(Rene Haas)
最高経営責任者(Chief Executive Officer)
Reneは、2022年2月に最高経営責任者(CEO)およびArmの取締役会メンバーに就任しました。CEOに就任する前は、2017年1月からArmのIP Products Group(IPG)のプレジデントを務めていました。Reneは、多様な製品ポートフォリオとArmソフトウェア・エコシステムへの投資を増加させて、IPGを垂直市場向けの主要ソリューションにフォーカスするよう変革させました。ArmのCEOとしての職務に加え、ReneはArm Chinaおよびソフトバンクグループの取締役会メンバーも務めています。
2013年10月に戦略的アライアンス担当バイスプレジデントとしてArmに入社し、2年後に執行委員会に任命され、Armのグローバル営業およびマーケティングを担当するチーフ・コマーシャル・オフィサーに任命されました。
Arm入社以前は、NVIDIA社でのコンピューティング製品事業担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーとしての7年間を含め、アプリケーション管理、アプリケーション・エンジニアリング、および製品エンジニアリングで複数の職務を歴任しました。NVIDIA入社前は、Scintera Networks社およびTensilica社で役員を務めていました。
現在Reneは、米国のシリコンバレーを拠点としていますが、ヨーロッパおよびアジア太平洋地域の主要テクノロジーセンターでも多くの時間を過ごしています。
クラークソン大学で電気・電子工学の理学士号を取得し、スタンフォード大学ビジネススクールのエグゼクティブ教育プログラムも修了しています。
ジェイソン・チャイルド(Jason Child)
エグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高財務責任者 (Executive Vice President and Chief Financial Officer)
ジェイソン・チャイルドは、30年間に及ぶそのキャリアにおいて、グローバルな財務・戦略、会計、資本市場/資金管理、IPOの実行、投資家関係のあらゆる分野を網羅しています。また、エンタープライズ・ソフトウェア/SaaS、Eコマース、ローカルコマース、消費者向けハードウェア/IoT、オンライン居住用不動産の分野では、革新的テクノロジーの拡大において広範な経験を誇ります。直近では、アプリケーション管理、セキュリティ、コンプライアンスと、ビジネス/Web解析を専門とするテクノロジー企業のSplunkで、シニア・バイスプレジデント 兼 CFOを務めました。
経営幹部職以前の経歴としては、Amazonの複数のグローバルな財務チームを11年以上にわたり指揮し、Amazon InternationalではCFOを務めました。2022年4月以降は、Eコマース企業のCoupang, Inc.の取締役会メンバーを務めています。ジェイソンは、ワシントン大学のフォスター・スクール・オブ・ビジネスで学士号を取得し、現在も同大学のグローバル・アドバイザリー・ボードに所属しています。
シャーロット・イートン(Charlotte Eaton)
最高人事責任者(Chief People Officer)
最高人事責任者として、Charlotteは Arm の人材、職場環境、サステナビリティ戦略などの幅広い側面を管理しています。そのキャリアを通じて、Charlotteは複数の業界で急速な変化と適応を経験し、進歩的で包括的、かつ目的主導の組織を構築することに熱心に取り組んでいます。素晴らしいことを成し遂げるための新しい方法を模索し、それを自ら実現させながら、仕事の世界についてこれまでとは違った考え方をするよう、他の人々を鼓舞することにやりがいを感じています。
Arm入社以前、Charlotteは英国最大のエネルギー企業の一つであるOVOで最高人事責任者を務め、サステナビリティと再生可能エネルギーに注力。人事、プロパティ、およびカスタマーエクスペリエンスを担当しました。OVO入社以前、CharlotteはArmで6年間勤務し、最後はIPプロダクトグループ(IPG)のグローバルなチームをサポートするVP of Peopleを務めました。それ以前、Charlotteはハインツとバークレイズにて人事部門のリーダーシップ職を担い、消費財および金融サービス業界での経験を積みました。
スペンサー・コリンズ(Spencer Collins)
エグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高法務責任者 (Executive Vice President and Chief Legal Officer)
SpencerはArmのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高法務責任者として、グローバル法務、コンプライアンス、カンパニーセクレタリー、ガバメントアフェアーズ、経営企画の各チームを率いています。20年以上の業界経験を持ち、テクノロジー分野のM&Aおよび投資を専門に扱う弁護士としても活躍していました。
Arm入社以前は、SoftBank Investment Advisors(SBIA)のマネージングパートナー兼ジェネラルカウンセルとして、世界最大の技術特化型投資ファンドであるソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資運用に携わっていました。また、SBIA の投資チームのパートナーも務めていました。SBIA入社以前は、White & CaseとAllen & Overy (A&O) のロンドンオフィスでテクノロジー関連のM&Aおよび投資に関する弁護士として活躍。また、A&Oからサンフランシスコ・ベイエリアのFenwick & Westに出向していた時期もあります。
Spencerは英国を拠点とし、多くの時間を米国シリコンバレーで過ごしています。
法学士号(LL.B.)を最優等で取得し、The Lawyer Awards 2023およびBritish Legal Awards 2023の各賞で年間最優秀ジェネラルカウンセルに選ばれました。
タミカ・カリー・スミス(Tamika Curry Smith)
シニア・バイスプレジデント兼チーフダイバーシティオフィサー(Senior Vice President and Chief Diversity Officer)
TamikaはArmのDEI(多様性、公平性、包括性)戦略のリーダーとして、ハイパフォーマンスなチームや包括的環境の構築、DEIによる業績目標の達成に注力しています。
以前は、DEIのリーダーとして、Nike、Mercedes-Benz USA、Target Corporation、Deloitteで勤めてきました。また、多くの企業に対してコンサルティングを行い、DEIイニシアティブの推進を支援してきました。
Tamikaは、ロス・スクール・オブ・ビジネスの卒業生理事会の一員であるほか、SemperVirens Venture Capital、Fearless Fund、Talenyaの諮問委員会の一員でもあります。彼女は、ロス・スクール・オブ・ビジネスで経営管理の学士号、ケロッグ経営大学院でMBAを取得しています。
ドリュー・ヘンリー(Drew Henry)
ストラテジー/エコシステム担当エグゼクティブ・バイスプレジデント(Executive Vice President, Strategy and Ecosystem)
Drewは、Armの成長戦略に関する一連のイニシアチブを主導しています。2017年、インフラストラクチャ事業部門のジェネラルマネージャーとしてArmに入社しました。
Arm入社以前は、クラウド仮想化のスタートアップ企業であるAcetti SoftwareのCEOを務めていました。またDrewは、電気通信、家電、自動車、クラウドなどの企業にデータストレージソリューションを提供するSanDiskにおいて、30億ドルに及ぶ収益を統括するシニア・バイスプレジデントを務めました。そのほか、NVIDIAでは、GeForce製品のジェネラルマネージャーを務めていました。
南カリフォルニア大学で電気工学の修士号、パシフィック大学で工学物理学の理学士号を取得。趣味では飛行機の操縦と水泳にも情熱を持って取り組んでいます。
ウィル・アビー(Will Abbey)
エグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフコマーシャルオフィサー(Executive Vice President and Chief Commercial Officer)
Willは、Armのセールス、フィールドエンジニアリング、パートナーイネーブルメントを率いており、世界有数の革新的企業に対して、各社がデジタル変革の次の波に備え最新のテクノロジーを活用できるよう支援しています。IPからAIに及ぶ独自の洞察力を活かし、世界のトップテクノロジー企業がその製品や経営活動を革新していくプロセスを支援しています。
Willは2004年にArmに入社して以来、フィジカルデザイングループのジェネラルマネージャーなど、複数のリーダー職を務めてきました。Arm入社以前は、Celoxica、Infineon Technologies、Loughborough Sound Imagesで製品管理を担当していました。EnPro Industriesの取締役を務めており、英国シェフィールド・ハラム大学で工学学士を取得しています。
アミ・バダーニ(Ami Badani)
最高マーケティング責任者(Chief Marketing Officer)
Amiは、マーケティング、プロダクト管理、事業開発、戦略、投資調査の分野で20年以上の経験を持つ熟練したテクノロジー・リーダーです。現在、Armの最高マーケティング責任者としてグローバルなマーケティング組織を率い、会社および製品のポジショニング、ブランド認知、ソートリーダーシップ、開発者とのエンゲージメントを推進しています。
Arm入社以前は、NVIDIAでマーケティングおよび開発者向け製品担当バイスプレジデントを務め、同社の3倍成長および時価総額3兆ドル達成に貢献。生成AIのデータ戦略推進に尽力し、最も急成長中の事業分野であるデータセンター向けポートフォリオの製品、開発者エコシステム、マーケティング活動を主導しました。
Amiはまた、Cumulus Networks(後にNVIDIAに買収)、Instart Logic(Akamai Technologiesに買収)、Cisco、Goldman Sachs、JPMorganなどで要職を歴任しました。
シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスのMBAと、南カリフォルニア大学の学士号(経営学)を取得しています。
ディプティ・ヴァチャーニ(Dipti Vachani)
シニア・バイスプレジデント兼オートモーティブ事業部門ジェネラルマネージャー(Senior Vice President & General Manager, Automotive Line of Business)
Diptiは、オートモーティブ分野で新たなビジネス機会の創出を後押しするArmベースのソリューションを提供する組織を率いています。
以前は、IntelのIoTグループで、製品管理・カスタマー・イネーブルメント部門のバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めていました。また、それ以前はTexas InstrumentsでArmベースのMPUであるSitaraブランドの立ち上げを統率するなど、様々なリーダー職を経験しています。
Diptiは、国際半導体協会(GSA)の女性リーダーカウンシルに所属しています。テキサスA&M大学でコンピューター工学の学士号、テキサス大学でエグゼクティブMBA、さらにスタンフォード大学、ハーバード大学、ケンブリッジ大学の各ビジネススクールでエグゼクティブ教育プログラムを修了しています。
ポール・ウィリアムソン(Paul Williamson)
シニア・バイスプレジデント兼IoT事業部門ジェネラルマネージャー(Senior Vice President and General Manager, IoT Line of Business )
Paulは、ArmのIoT事業部門を率いています。同部門はArmのエコシステムと連携しながら多様なアプリケーションにコンピューティングのメリットをもたらし、インテリジェンスと自動化による価値を引き出しています。
以前は、Armのクライアント事業部門を統括し、コンシューマー機器をはじめセキュリティ、IoT、およびワイヤレス向けの製品を提供してきました。
Arm入社以前は、ファブレス半導体企業のCSR(現在はQualcommの傘下)のローパワーワイヤレス部門を率いていました。革新的な製品およびサービスを開発するグローバル大手企業で、エンジニアリングコンサルタントとしてのキャリアをスタートさせました。ダーラム大学で工学修士号を取得しています。
クリス・バーギー(Chris Bergey)
シニア・バイスプレジデント兼クライアント事業部門ジェネラルマネージャー(Senior Vice President and General Manager, Client Line of Business)
Armのクライアント事業部門を率いるChrisは、スマートフォンやメタバース、ゲーム、ラップトップPCおよびタブレット市場におけるユーザーエクスペリエンスを形成するコンピュートプラットフォームの定義をリードしています。以前はインフラストラクチャ事業部門を統括していました。
Arm入社以前は、Western Digitalでデバイス製品担当シニア・バイスプレジデントを務め、データセンター、クライアント、モバイル、車載、IoT向けハードディスクおよびフラッシュメモリ製品で構成される100億ドルを超える事業ポートフォリオの製品管理・製品マーケティングを統括していました。
ドレクセル大学電気コンピュータ工学科で学士号、メリーランド大学スミス・スクール・オブ・ビジネスでMBAを取得しています。
モハメド・アワッド(Mohamed Awad)
シニア・バイスプレジデント兼インフラストラクチャ事業部門ジェネラルマネージャー (Senior Vice President and General Manager, Infrastructure Line of Business)
Mohamed Awadは、 Armのインフラストラクチャ事業部門を率いています。同部門は、クラウド、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、5G、エッジなどの領域において、業界をリードするNeoverseのワットあたり性能を活用し、Armの成長に寄与しています。
以前はIoT事業部門を統括していました。
Arm入社以前は、Broadcom社でMixed Signal Asic Products部門の設立や、セキュリティおよびモバイル決済ビジネスの構築など、様々なリーダー職を10年にわたり務めていました。Broadcom以前は、Ember Corporation社、Lucent Technologies社、Nortel Networks社、Avici Systems社でリーダー職を務めました。
マサチューセッツ大学でコンピュータサイエンスの理学士号を取得。キャリアを通じて複数の特許の発明者または共同発明者となっています。
リチャード・グリセンスウェイト(Richard Grisenthwaite)
エグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフアーキテクト(Executive Vice President and Chief Architect)
Richardは、Armv6以来20年以上にわたり進化し続けるArmのアーキテクチャの開発を率いています。現在はArmv9の開発リーダーとして、Armv9による用途特化型の処理が、コンピューティングの全領域で新しい市場およびビジネスチャンスを開拓できるよう注力しています。
Arm入社当初は、Arm720T、Arm940T、Arm1136EJF-Sに携わっていました。またArm入社以前は、Analog Devicesで固定機能DSP、Inmos/STでトランスピュータに携わっていました。
ArmのフェローであるRichardは、ケンブリッジ大学電気情報科学部で学士号を取得し、マイクロプロセッサの分野で107件の特許を保有しています。
ゲイリー・キャンベル(Gary Campbell)
セントラルエンジニアリング担当エグゼクティブ・バイスプレジデント(Executive Vice President, Central Engineering)
Garyは、Armのエンジニアリング機能のほとんどを網羅する、セントラルエンジニアリグチームを率いています。
CPU設計者として1998年にArmに入社したGaryは、メディア・CPUエンジニアリング部門のバイスプレジデントとなり、エンジニアリング面でのリーダーシップを発揮しています。優れたものを追求する情熱により、Armは、業界をリードする品質と性能を有する製品を増やしながら、それらをオンタイムで提供し続けています。Armのエンジニアリングチームは、彼のリーダーシップのもと、会社の成長とともにその製品数を倍増させ、新しい市場開拓も行なっています。
Garyは、アナログおよびデジタル電子機器の設計エンジニアとして、Inmosでキャリアをスタートさせました。電子電気工学の学士号を取得しています。
ケヴォーク・ケシシアン (Kevork Kechichian)
ソリューションエンジニアリング担当エグゼクティブ・バイスプレジデント (Executive Vice President, Solutions Engineering)
Kevorkは、世界有数のArmパートナーエコシステムと密接に連携し、市場のニーズの変化に先んじた技術開発を加速するチームを率いています。
これまでのキャリアは30年に及び、様々な半導体エンジニアリングとリーダーシップの役割を担ってきました。Arm入社以前は、NXP SemiconductorsのMCU/MPUエンジニアリング担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務め、同社のグローバルアーキテクチャとIP&SoC設計を主導しました。それ以前は、Qualcommのエンジニアリング担当シニア・バイスプレジデントとして、Snapdragon SoCおよびテクノロジー・チームを統括し、最先端技術による100以上のSoCを提供し、モバイルおよびコンシューマ市場における画期的な製品を実現してきました。
Kevork は、ベイルート・アメリカン大学で電気工学の学士号を取得し、コンコルディア大学で電気工学の修士号を取得しています。