仮想環境のOS相互運用性
Arm SystemReady Virtual Environment(VE)は、Arm SystemReadyプログラムの一部です。
Arm SystemReady VEは、クラウドインスタンスや仮想プラットフォームなど、仮想環境向けに相互運用性の枠組みと評価を提供します。Arm SystemReady VEに準拠した仮想環境は、次のSystemReadyバンドと同様に、ソフトウェアのユーザーエクスペリエンスを実証することができます。
Arm SystemReady VEは、Armベースの仮想環境に標準的なオペレーティングシステム(OS)やソフトウェアとの相互運用性を確約するために役立ちます。SystemReady VEは、Armベースの仮想環境におけるWindows、Linux、BSDオペレーティングシステム(OS)向けに設計されています。
Arm SystemReady VEは、仮想マシンにおける標準のファームウェアインターフェイスの展開とOSの保守を保証し、複数のソフトウェアバージョンをサポートするコストの削減に役立ちます。また、古いオペレーティングシステム(OS)を新しい仮想環境で実行する、あるいはその逆をサポートすることも目的としており、汎用の市販OSを対象としています。
SystemReady VE準拠のシステムは、仮想化されたハードウェアおよびファームウェア環境に応じて、対応するSystemReadyバンドと同じ要件に準拠する必要があります。仮想環境は、対応するArm SystemReadyバンドなしで認証を受けられる場合もあります。
SystemReady VEコンプライアンスおよびテスト要件は、Arm SystemReady要件仕様書(SRS)において指定されています。
パートナーの声
「Googleは、Arm SystemReadyのサーバー規格準拠の取り組みをサポートできることを嬉しく思っています。これは、一貫してスムーズなカスタマーエクスペリエンスを確約するための重要な部分であると考えています。基本的に、SystemReadyは、顧客が現在使用しているArmインスタンスが既存のソフトウェア投資と互換性があり、今後も互換性が保たれるという保証を顧客に提供するものであると同時に、オンプレミスとクラウドが混在した環境にポータビリティを提供することで、顧客の選択肢を増やしています。また、Armと協力して次世代のSystemReady規格を定義することを支援し、お客様により多くの機能を提供できることを誇りに思います。」 - Google社コンピューターアーキテクト、Jon Masters氏 |