コンピューティングの未来:Armエコシステムパートナーへの20+の質問
エコシステムにおけるArmのポジションは、トレンドを見つけ、次に何が起こるのか、未来の予測を可能にします。Armは、世界最大級のテクノロジー企業との関係を通じてハードウェアのアーキテクチャ要件を把握するとともに、新しいアイデアの実現や最新の技術トレンドの採用を促す共通のソフトウェア規格に投資する必要性を認識しています。
コンピューティングの未来がどうなるのか、Armのパートナーエコシステムからみてみましょう。
モバイル/コンシューマー機器におけるコンピューティングの未来
AI機能を備えたArmベースのコンシューマー機器は、これまでにすでに25億台以上が出荷されています。テクノロジーエコシステム全体がAIの普及を推進している現在、業界は未来のコンシューマー機器の処理性能という共通の課題に直面しています。コンピューティングにとって何が重要なのか、Armパートナーの声をお聞きください。
Armテクノロジーの何が好きですか?
「汎用性と拡張性」
- Adam King氏、クライアントコンピューティング担当VP/GM、MediaTek社
今後10年間に世界を変えるテクノロジーは何だと思いますか?
「AI」
- Lauren Thorpe氏、TVプラットフォーム担当プロダクトマネージャー、Netflix社
IoTにおけるコンピューティングの未来
機械学習(ML)を実行できるArmのIoT向けSoCは、毎年、200億個以上が出荷されています。AI導入が進めば、超小型で低コストのデバイスにおいても、さらにスマートで高機能になる可能性があります。Armは、ソフトウェア開発エコシステムと共同でIoTのトレンドと今後の規格に取り組んでいます。
コンピューティングにおいて今後10年間の最大の課題は何ですか?
「最大の課題は消費電力とコスト効率です。エコシステムのツールチェーンもテクノロジーの重要性に影響を与えることは間違いありません」
- Mark Chen氏、VP、Himax社
今後10年を考えた場合、御社の成長に最も貢献すると思われるコンピューティングのトレンドは何ですか?
「ハードウェア/ソフトウェアの協調設計ですね。これまでハードウェア企業はハードウェア、ソフトウェア企業はソフトウェアだけを扱ってきましたが、昨今ではハードウェアとソフトウェアを一緒に考える必要があります」
- Myungsu Chae氏、CEO、Nota AI社
5G、HPC、クラウドコンピューティングにおけるコンピューティングの未来
デジタルインフラが1世代に1度の変革を遂げようとしています。セキュリティ、スピード、豊富なデータに対応する通信機能が人やビジネスを結び、新しい機会を生み出すとともに、差し迫った世界的問題の解決に貢献します。デジタルインフラの未来がどうなるのか、Armパートナーの声をお聞きください。
AIの大半はどこで処理されると思いますか? エッジですか、クラウドですか?
「現在のところまだクラウド内ですが、デバイスがインテリジェントになるにつれ、エッジに移行するでしょう。そのためエッジデバイスの開発が進んでいます。こうしてAIをエッジに移行させるのです」
- Mohit Gupta氏、カスタムシリコン/IP担当SVP&GM、Alphawave Semi社
ムーアの法則は本当に終わるのでしょうか?
「いいえ、持続させる方法は数多くあると思います。たとえば多くのテクノロジーの組み合わせです。マルチチップパッケージやチップレットなどですね」
- Veijo Kontas氏、SoC開発責任者、Nokia社
自動車におけるコンピューティングの未来
自動化、電動化、車内ユーザー体験が、自動車業界全体で処理性能の向上に対するニーズを引き上げています。自動車業界のパートナーがコンピューティングの今後についてどのように考えているかご覧ください。
今後10年で何が最も進化すると思いますか? ソフトウェアですか、ハードウェアですか?
「ソフトウェアです! どちらも確かに重要ですが、ソフトウェアは未来のビジネスモデルを決定し、柔軟性を与えてくれます。自動車やデータセンターなど、何でもソフトウェア定義型になります。これが幅広い意味で次の世代のテクノロジーを定義し、他を引っ張ることになると思います」
- Maria Anhalt氏、CEO、Elektrobit社
個人的に好きなArm搭載デバイスは何ですか?
「たくさんあって決められません。結局はスマホが最も重要ですね。すべてのことに使いますから」
- Peter Fiedler氏、半導体責任者、VW社
Armのエコシステムパートナー
Armとの協力は、技術パートナーの広大なエコシステムと協力することを意味します。Armは、センサーからスマートフォン、スーパーコンピューターまでさまざまな技術に携わる1,000社以上のシリコン、システム、ソフトウェア企業を結集しています。今後のコンピューティングについて、エコシステムパートナーの声をお聞きください。
コンピューティングの未来を一言で表現してください。
「ユビキタス。つまりどこででも処理することです。それは現在のコンピューティングにとって最も重要なことです」
- Srivatsan Ramachandran氏、グローバルストラテジックビジネス担当VP&GM、AMI社
Armテクノロジーの何が好きですか?
「3つあります。効率。拡張性。現在のArmほど拡張性の高いアーキテクチャはありません。超低消費電力から数百ワットのソリューションまであります。最後はエコシステムです」
- Mourad Aberbour博士、シリコン担当CTO、Capgemini Engineering社
Arm独自の強み
Armベースのプラットフォームは、ソフトウェア開発者で構成される、比類のないグローバルコミュニティにより信頼・検証・テスト・サポートされています。イノベーションを促進するよう設計された、成功に基づいたビジネスモデルとともに、Armは世界最大のテクノロジーエコシステムの中核を担っています。
Armでは、さまざまなArmテクノロジーのライセンス供与の方法をパートナーに提供しています。パートナーは個別の製品ライセンスのほか、Arm Total AccessおよびArm Flexible Accessプログラムを通じてあらゆる製品を自由に評価・テストすることもできます。
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