カスタムSoC設計の推進に向けて、SEMIFIVEがArmと協業

May 20, 2021

 

2021年5月19日、英国ケンブリッジ発 – 英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)は本日、業界をリードするシリコン設計ソリューション・プロバイダーのSEMIFIVEがArmエコシステムの一員となり、Armテクノロジーをベースに開発され用途別に最適化されたカスタムSoC設計の導入を推進することを発表しました。Armとの協業を通じて、SEMIFIVEは今後、Cortex®-A、Cortex-RおよびCortex-M CPU、Mali™ GPU、Ethos™ NPUや各種システムIP、サブシステムのIPなど、幅広いArm IP(半導体設計資産)を活用できます。

SEMIFIVEの革新的なプラットフォームSoCソリューションとSamsung Foundryの最先端プロセス技術の組み合わせにより、顧客企業はコストを抑え、市場投入期間を短縮し、開発リスクを軽減しつつ、用途特化型プロセッシング向けのカスタムシリコンを開発できます。今回の協業により、SEMIFIVEは、差別化されたプラットフォームSoCソリューションとASIC設計サービスを拡充できます。さらに、広範なArmエコシステムの利点により、これまで以上に幅広いエンドマーケットやエンドユーザーへの対応が可能となります。

SEMIFIVEのCEOであるBrandon Cho氏は、次のように述べています。「世界ではより多くのカスタムSoCが必要とされているという理念が、SEMIFIVEの指針となっています。電力効率に優れ高性能なArmのプロセッサーIPは、さまざまな用途のチップで広く採用されていますが、今回の協業によって、今後こうしたIPを活用できるようになります。Armとの協業により、SoCプラットフォーム・プロバイダーとしての当社の製品群はさらに拡充されます。両社共通の顧客は、カスタムSoC設計をより迅速かつ高いコスト効率で行うことができます」

Samsung Electronicsのファウンドリーデザインプラットフォーム開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるJaehong Park氏は、次のように述べています。「Samsung Foundryは、顧客の成功をサポートするためにSAFEエコシステムに投資してきました。 私たちの重要なパートナーであるArmとSEMIFIVEの両社による協業は、ファウンドリーのエコシステムに寄せられる信頼の証といえます。領域特化型のアプリケーション向けチップ設計がより普及する中で、SEMIFIVEがArmベースのソリューションを実現し、より多くのプレーヤーが入手できるようになることを期待しています」

Armのセールスおよびパートナー・イネーブルメント担当シニア・バイスプレジデントであるウィル・アビー(Will Abbey)は、次のように述べています。「ムーアの法則の終焉に伴い、用途特化型プロセッシングの重要性が急速に高まりつつあり、あらゆる演算形態においてイノベーションを実現する鍵となっています。活況なArmエコシステムの一員として、この広範なArmソリューションのライセンスを活用することで、SEMIFIVEは今後、設計ソリューションに関する高度な専門知識を発揮しつつ、Armの信頼と実績に基づくカスタムSoC設計の基盤技術を活用できます。SEMIFIVEの顧客企業は、用途特化型プロセッシングのためのソリューションによって、差別化とイノベーションを達成できます」

Armについて

Armは、業界最高の性能と電力効率に優れたコンピューティング・プラットフォームであり、コネクテッドな世界における人口の100%に貢献する比類のないスケールを備えています。Armは、演算に対する飽くなき需要に応えるため、世界をリードするテクノロジー企業に先進的なソリューションを提供し、各社がAIによるかつてない体験や能力を解き放つことができるよう支援しています。世界最大のコンピューティング・エコシステムと2,000万人のソフトウェア開発者とともに、私たちはArm上で築くAIの未来を形作っていきます。

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