open-senecaによる空気質検知器
世界保健機関(WHO)によると、毎年全世界で約700万人が大気汚染によって早世しているとされています。ハーバード大学による最近の研究では、米国における大気汚染と新型コロナウイルスの死亡率の関連性も示されています。
2018年に開始されたopen-senecaイニシアチブでは、英国(ケンブリッジ)、アルゼンチン(ブエノスアイレスとメンドーサ)、ケニア(ナイロビ)、ブラジル(ベロオリゾンテ)の各都市において、低コスト空気質(AQ)センサーの市民科学ネットワークが試験的に展開されています。AQは通常、大規模で高額な基準局を使用してモニタリングされますが、これは固定された1地点のデータを提供するのみであるため、都市全体や移動する人々の体験を常に代表しているとは言えません。
より多くの低コストAQセンサーが利用可能になったため、open-senecaは都市環境におけるAQモニタリングのネットワークを展開し、既存の公式なモニタリングステーションを補完して、空間的・時間的な隙間を埋め、グローバルプラットフォームにデータをアップロードしています。 チームは、モバイル・低コストのオープンソースAQモニター設計、パートナー都市における能力強化、市民の教育と参加、そして収集されたデータの較正、分析、視覚化による意思決定の支援において、豊富な経験を擁しています。
注目のテクノロジー
ベンダー
open-seneca
open-senecaは現在、低コストの開発ボード「Black Pill」を使用してセンサーアレイを接続し、市民科学プログラムを可能にしています。
パートナー
STMicroelectronics
Black Pillは、ハイパフォーマンス、リアルタイム機能、DSP、低消費電力の動作と接続機能を組み合わせた、32ビットマイクロコントローラー、STM32を使用しています。
Armテクノロジー
Arm Cortex-M3
STM32は、Arm Cortex-M3テクノロジーをベースとして、AQセンサーのオープンソース、容易な構築、あらゆる環境への汎用性を実現しています。