Corti Orb
心臓発作を検知するAI
現在、世界で年間数十万人の命が心不全で奪われていますが、その多くは病院の外で発生し、救急隊に通報しても救うことができていません。 そして今、デンマークのスタートアップ企業、CortiのAIは、通報時の言葉、音声、呼吸パターンを分析し、適切な質問（重要なCPR処置の促進につながる質問）をすることで、派遣された救急隊員の救命における決定を支援します。
Corti Orbは、使いやすく、スタイリッシュなプラグアンドプレイデバイスであり、通信指令室で緊急搬送要請の通話を聞き取り、複雑な機械学習（ML）モデルを実行し、重篤な疾患をリアルタイムで検知します。Orbの有効性に関する調査によると、訓練を受けた通信指令係が心不全を認識したケースは73%であった一方で、AIデバイスは95%を認識し、かつ認識までの時間が大幅に短縮されました。
注目のArmテクノロジー
AI搭載Orbは、緊急搬送要請を聞き取り、複雑なAIモデルを使用して重篤な疾患をリアルタイムで検知します。Corti Orbは、エネルギー効率に優れたArmプロセッサーテクノロジー上に展開された強力なMLアルゴリズムをエッジで実行し、継続的かつセキュアに機能します。
さらに、クラウドを通じたAIの利用について救急サービス機関に対するグローバルな規制はないため、Corti Orbは通信指令係の電話回線に接続するだけで、インターネットがダウンした場合であっても、エッジで動作します。サービスの必要がなくなったときは、プラグを抜くだけです。Corti Orbの利用がヨーロッパで拡大し続けている中で、Cortiは脳卒中や薬物の過剰摂取など、他の疾患を検知するインテリジェンスを開発し、緊急要員のサポートを強化しています。世界中の数百万人の人々にとって、人間よりも迅速に致命的な症状を検知するAIの能力が、生死を分けることになるかもしれません。