データの切り上げ
米国には約9,500万頭の畜牛がいますが、牛の群れの中で1頭の牛を特定するには、どうしたらいいのでしょうか?HerdDoggは、オレゴン州アシュランドを拠点とするIoTハードウェア企業であり、その問いに答えることを目指しています。
HerdDoggは、国中の牧場経営者がスマートイヤータグを使用して、群れの中の各動物について行動と健康状態を遠隔追跡できるよう支援しています。
HerdDoggのソリューションは、電子イヤータグ(Doggtag)、モバイルタグリーダー(DoggBone)、クラウドベースのサービスで構成され、収集したデータをスマートフォンやコンピューターからアプリで読み取ることを可能にしています。 Doggtagは、高度なセンサーを使用して、動物の行動や体温、その他重要な指標をモニタリングします。各タグのバッテリー寿命は2年です。
DoggBoneリーダーは軽量のパッシブリーダーで、半径約9~12メートル内の複数のイヤータグからデータを収集し、クラウドに送信します。 牧場経営者は、スマートフォンやコンピューターで動作するアプリを使用し、どこからでもデータにアクセスすることができます。
DoggBoneは、給水器に格納したり、作業者のポケットに入れて持ち運んだり、ドローンに搭載したり、さらには牧畜犬に装着したりすることもできます。 保存されたデータは、DoggBoneがモバイルネットワークやWi-Fiネットワークにアクセスできるようになるとクラウドにアップロードされ、アプリから読み取ることが可能になります。
畜牛の群れから収集されたデータを使用して、病気や繁殖サイクル、分娩、および食事や睡眠、飲水、放牧といった動物の一般的な挙動を特定することができます。 時間経過とともにより多くのデータが集まると、牧場経営者はこのアプリを活用して畜牛群の管理について情報に基づいた判断を下したり、異常な挙動を早期に特定したりすることが可能になり、リスクの軽減や時間と費用の節約につなげることができます。
注目のArmテクノロジー
HerdDoggイヤータグとモバイルタグリーダーは、Arm Cortex-M0テクノロジーをベースとしたNordic Semiconductorのマイクロプロセッサーを使用しています。クラウドベースのサービスによりスマートデバイスやコンピューターにデータを提供します。