アクセスしやすいコンピューティングに革命をもたらす
過去15年間で、Raspberry Piは、教育に重点を置いた小規模なイニシアチブから、産業用および組み込みエレクトロニクス市場における大手企業へと成長を遂げました。Raspberry Piのインスピレーションに富んだこの道のりは、若者によるコンピューティングへのアクセスを普及させるというビジョンからスタートしたプロジェクトとして、初めからArmエコシステムに根差しています。
「Armのテクノロジーにより、最先端のAI機能を誰もがアクセスしやすい方法で提供できるようになります」
Raspberry Pi、CEO、Eben Upton氏
コンピューティングをすべての人に
Raspberry Piは、世界中の若者にコンピューターを探求し、コンピューターを使って創造する機会を提供するという明確な目的を掲げて、その歩みを開始しました。2008年、Raspberry Pi Foundationは、テクノロジーへのアクセスは平等を実現するための強力な手段であるという信念に基づいて設立されました。Raspberry Piは、BBC Microが以前の世代のエンジニアたちのためにそうしたように、教室から寝室まで、プログラム可能なコンピューターを手頃な価格で世界中の生徒たちの手に届けることを目指しました。
近年では、産業用アプリケーションや組み込みアプリケーションのための主力プラットフォームへと進化を遂げています。世界中の製造業者が、高度なコンピューティングを製品やオペレーションに組み込み、新たな機能や効率性を解き放つため、Raspberry Piに信頼を寄せています。
工場内でも、あるいは他のテクノロジーに組み込む形でも、Raspberry Piは、よりスマートで接続された製品への道を切り開き、最新化とイノベーションを目指す産業界に不可欠なツールとしての位置付けを強固にしています。
シリコンとAIの未来
Raspberry Piが限界を押し広げ続けている中で、Armテクノロジーはその進化の重要な部分を担い続けています。コンピューティングをよりアクセスしやすく、柔軟で、コスト効率の高いものにするRaspberry Piの継続的な取り組みは変わらず、Armはこのビジョンを現実のものにするための信頼できるパートナーであり続けています。
Raspberry Piの重要な成長分野の1つは、引き続きAIとなっています。
Raspberry PiのCEO、Eben Upton氏は最近、AIの現状と今後の方向性について、次のように述べています。「今日、AIの理論的な機能と実際の実用面での影響の間には、断絶が起きています。
Armを搭載したRaspberry Piデバイスで、生産性に革命をもたらすAIの可能性が垣間見えつつあります」
これからの10年間は、AIテクノロジーの影響が急拡大することになり、Raspberry Piは、Armテクノロジーを中核として、この変革の中で重要な役割を果たして行くことになります。
Raspberry Piは、パワフルで柔軟な、コスト効率の高いコンピューティングプラットフォームとインスピレーションに富んだAIイノベーションを提供するというその使命を継続していきます。
過去12年間に出荷されたすべてのRaspberry PiコンピューターとチップにArmテクノロジーが組み込まれています。これは、初代Raspberry Piに搭載されたArm11コアから始まっており、以来、Armとの関係は深まり続けています。今日、最新のRaspberry Pi 5にはArm Cortex-A76コアが搭載されており、RP2040などのマイクロコントローラープラットフォームにはArm Cortex-Mシリーズプロセッサーが不可欠となっています。このArmとのパートナーシップにより、Raspberry Piは常にイノベーションの最前線で、消費電力、効率性、柔軟性の向上を継続しています。
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イノベーターたちはテクノロジーを駆使して暮らしをより良く変え、働き方・遊び方、
そして人々が互いにつながる方法を変革しています。ArmのパートナーはAIを活用して、あらゆる場所で、あらゆる人のために、未来を形づくっています。