コンパクトな32ビットプロセッサー
Cortex-Mプロセッサーシリーズは、開発者が広範なデバイス向けにコスト重視で消費電力に制限のあるソリューションを作成できるように設計されています。Cortex-M0は、特にサイズが重要となるスマートおよびコネクテッド組み込みアプリケーション向けに設計されており、利用できる最小サイズのArmプロセッサーなので、シンプルでコスト重視のデバイスでの使用に最適です。シリコン設計の場合、Arm Flexible Access は Cortex-M0 を $0 で提供します。
特長とメリット
Cortex-M0の並外れたコード密度によってメモリー要件が大幅に削減されるので、オンチップのフラッシュメモリーの利用を最適化してメモリーコストを節約し、消費電力を削減し、性能を向上させることができます。8/16ビットのプロセッサーコストの観点で32ビット処理のインテリジェンスを活用できます。
Cortex-M0プロセッサーを使用すると、開発者は、ビルトインの低消費電力機能によって特定のアプリケーション向けに電力の使用を最適化できます。高度に最適化された3つの低電力モードにより、このプロセッサーは処理要求に応じてエネルギーを節約します。
Cortex-M0 の小さなフットプリントと非常に低い電力要件は、最も単純なデバイスにもインテリジェンスを追加できることを意味します。
製品仕様
Cortex-M0 は非常に小さいシリコン面積、低電力、最小限のコード フットプリントを備えているため、開発者は 16 ビット デバイスへのステップをバイパスして、8 ビットの価格で 32 ビットのパフォーマンスを実現できます。プロセッサーのゲート数が非常に少ないため、アナログおよびミックスド シグナル デバイスへの展開が可能になります。
主要なドキュメント
- Cortex-M0 テクニカル リファレンス マニュアル
- Cortex-M0 プロセッサ データシート
- Cortex-M プロセッサーの仕様比較はこちら:比較PDFをダウンロード
イノベーションとアイデアが現実になる場所
ウェアラブル
ウェアラブルでは、長いバッテリ寿命と低消費電力を小さなシリコン面積で実現する必要があります。Cortex-M0が提供する低コストで省フットプリントのソリューションはウェアラブルに最適です。
エナジー・ハーベスティング・センサー
バッテリを搭載しないセンサーは、設置された環境から光、振動、温度、RFのようなエネルギーを取り込んで機能します。Cortex-M0は、Armが提供する最も低消費電力のプロセッサーであり、エナジーハーベスティング・アプリケーションに最適です。
人工知能(AI)と機械学習(ML)
人工知能(AI)と機械学習(ML)は、これまでにないほど多くのアプリケーションを拡張および特徴付けていて、人々がデバイスやマシンとどのようにやりとりするかを至る所で変えています。Arm CPUプロセッサーIPは、今日そして将来のあらゆる種類のMLワークロードを実行するのに十分なスケーラビリティと柔軟性を備えています。
この教科書は、 IoTアプリケーションを対象とする最新の低電力 SoC でよく使用される一般的な CPU アーキテクチャである Arm Cortex-M プロセッサ コアを中心に構築された組み込みシステムについて学習者に理解してもらうことを目的としています。読者は、ハイレベルなハードウェアとソフトウェアの観点から組み込みシステムの基本原理を紹介され、その後、マイクロコントローラー アーキテクチャと SoC ベースの設計の基礎を学びます。
Arm Flexible Accessで利用可能に
本製品および他の便利なArm IPへの無制限の設計アクセスについては、Arm Flexible Accessをご覧ください。世界をリードするSoC設計ポートフォリオを使用して、プロジェクトを正しい方法で開始してください。このCPU IPはArm Flexible Accessで無料で利用可能です。
より多くのオプションと機能を探す
Arm Virtual Hardware
Arm 仮想ハードウェアは、アプリケーション開発者や SoC 設計者がハードウェアなしでソフトウェアを構築およびテストできるように、Armベースのプロセッサー、システム、およびサードパーティ ハードウェアのモデルを提供し、 IoTおよび ML 開発を加速します。
Corstone
セキュアなシステム・オン・チップの設計は、困難で時間がかかるものです。設計者が製品を迅速に市場投入できるように、Armでは、システムの構築に必要なIPブロックを提供しています。Corstoneは、性能と電力のトレードオフのバランスを取りながら、システムを安全にし、複雑な電力制御インフラを扱えるようにする、システムを構築するためのソリューションです。
Cortex-M System Design Kit
Cortex-M System Design Kit (CMSDK)は、SoCインフラストラクチャ・コンポーネント、基本的なペリフェラル、サンプルのシステムおよびドライバー、コンパイルとシミュレーションのスクリプトが含まれる包括的なソリューションです。標準でCortex-Mプロセッサーと連携して動作するように設計されており、お使いの製品に処理サブシステムを最小限のリスクで統合できます。
Prizm
Prizm™は家庭用オーディオデバイスの一種で、
環境から得られる情報を使用して、イベントにマッチした
曲を提案する前にイベントのムードを自動判断できます。ツールおよび
ソフトウェアの広範なエコシステムとシンプルな
Cプログラミングモデルを備えたCortex-M0は、理想的な
選択肢になります。