低レイテンシー・広帯域幅のPrintfスタイルデバッグ
Arm CoreSightシステムトレースマクロセル(MSTM)は、システムの動作や性能に影響を与えることなく、リアルタイムのソフトウェアインスツルメンテーションを実現するトレースソースです。 すべてのソフトウェア開発者がソフトウェアやハードウェアの実行時に低コストなリアルタイムの可視性を得られるため、サプライチェーン全体にわたり、Armプロセッサー搭載のデバイスにおいてリッチで最適化された、低電力のソフトウェアを実現できます。 STM-500は64ビットシステムに対応しており、32ビットとの後方互換性があります。
特長とメリット
STMは、開発者がソフトウェアの可視性を高められるように、低レイテンシー・広帯域のprintfスタイルのデバッグ機能を実現します。システム動作を変化させずにこれを行えるため、Armプロセッサーベースのシステムにおけるソフトウェアの開発および最適化が容易となります。
CoreSightシステムトレースマクロセルは、リアルタイムでアプリケーションベースのプラットフォームに必要な、低レイテンシー・高帯域幅のリアルタイムシステム計測を提供するように設計されています。 Arm STMは、これらのアプリケーションにおいてインスツルメンテーション・トレース・マクロセル(ITM)と置き換わるものの、Cortex-Mシリーズプロセッサーベースのデバイスでは、ITMが引き続き優先的なソリューションとなります。
STMは、正確なタイミングにより、ソフトウェアとハードウェアのインタラクションをオンチップで可視化します。これにより、ArmのシリコンパートナーおよびOEMは、SoCをさらに最適化して、プラットフォームの市場投入までの時間を短縮することができます。
CoreSight STMは、あらゆる市場における業界標準を提供し、システムの可視性を実現します。Arm STMは、業界標準の組み込みトレースマクロセル(ETM)を補完し、MIPIシステムトレース仕様に準拠しており、全ての主要なツールベンダーによってサポートされています。
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Arm MaliメディアIPにより、スマートフォン、タブレット、テレビ、ウェアラブルといった増大する数多くのモバイルデバイスやコンシューマー向け機器全体で、電力効率のよい高性能のメディア処理が可能になります。
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