Arm Heliumテクノロジーで最も低いコストを実現
Arm Heliumベクタ処理テクノロジーを採用したArm Cortex-M52プロセッサーは、Armv8.1-Mアーキテクチャで実装され、最も高い面積効率とエネルギー効率を誇ります。DSPやMLの要件が厳しく、コストと電力を重視した設計向けに最適なプロセッサーです。
バッテリー駆動のコンシューマデバイスに対応するエネルギー効率の高いMCU、MLを搭載したウェアラブル、スマートなインダストリーセンサーなどが、対象となるユースケースです。
特長とメリット
Cortex-M52は、Arm Heliumテクノロジーを採用してArmv8.1-Mで実装された最小型プロセッサーで、Arm Cortex-M33と比較してDSPおよびMLアプリケーションでパフォーマンスの大幅な向上を実現します。
Arm Cortex-M52ソフトウェアの開発者は、Arm Cortex-Mエコシステムが提供する豊富なツール、ソフトウェア、ナレッジベースの恩恵を受けられます。
PACBTIは、ソフトウェア攻撃による脅威の軽減を強化し、IoT導入のベースラインとなりつつあるPSA認定レベル2取得への道のりを容易にします。
製品仕様
Arm Cortex-M52は、Arm Heliumテクノロジーで実装された最小のプロセッサーです。消費電力と面積コストを極めて低いレベルに抑えながら、強化されたDSP・ML処理を実現します。Cortex-M52の主な特長は次のとおりです。
- オプションのシングルビートHeliumの最大サポート数
- 1 x 32-ビット MAC/サイクル
- 2 x 16-ビット MAC/サイクル
- 4 x 8-ビット MAC/サイクル
- 4段パイプライン
- パフォーマンス効率:4.3 CoreMark/MHzおよび1.6 DMIPS/MHz
- コンフィギュラブルなメインシステムバス:AMBA 5 AXI 32ビットまたはAMBA 5 AHB 32ビット
- オプションのArm TrustZoneテクノロジーへのサポート
- オプションのPACBTI拡張機能(ポインタ認証コード、分岐ターゲット認証)
- オプションのArm Custom Instructions実装
詳細は、Arm開発者サイトをご覧ください
主要なドキュメント
Cortex-Mプロセッサーとの全体比較:比較のPDFをダウンロードする
イノベーションとアイデアが実現する場所
エンドポイントAI
IoTエンドポイントにおける人工知能(AI)は拡大しており、これまでにないほど多くのユースケースを定義し、人とデバイスやマシンとの関わり方を至る所で変えています。Arm Cortex-M52は、Arm Heliumテクノロジーを統合し、前世代モデルに比べて向上させたDSPおよびMLパフォーマンスを実現します。
成功の基盤
Armv8.1-Mアーキテクチャ
Arm Cortex-Mプロセッサーの簡素化されたプログラマーモデルを実装し、ソフトウェア開発の容易さとArmパートナーエコシステムの豊富さを失うことなく、新たな性能レベルを実現します。
Arm Heliumテクノロジー
Arm Heliumは、信号処理とMLパフォーマンスを大幅に向上させるために設計されたMプロファイル・ベクタ拡張機能(MVE)です。この機能は、Cortex-M52という面積効率とエネルギー効率が最も高いバージョンにおいても、オプションとして用意されています。
Arm Cortex-M用TrustZone
信頼できるソフトウェアのためにシステム全体のハードウェア分離を実現します。TrustZoneは、システムに機密性と完全性を提供するために隔離されたセキュアな世界を作り出し、ソフトウェア攻撃からデバイスを保護するのに役立ちます。