ソフトウェアに特化したオートモーティブIP
オートモーティブ市場には大きな変化が訪れています。自動車はますます搭載された電子システムによって定義されるようになっています。自動車購入の意思決定においては、運転上の特性に加えて、ユーザーエクスペリエンスも同じように考慮されます。車載用インフォテインメント(IVI)システムは、ますますマルチスクリーン、マルチユーザー、タブレット端末化が進んでいます。運転体験は、特定条件下での自動運転など、先進運転支援システム(ADAS)の機能を通じてより安全になりつつあります。最新の自動車では、そのオーナーシップとサービスがOTAによるアップデートと強化機能を通じて行われるようになっています。これらの特長と機能はすべて、複雑さを増すコンピューティングデバイス上で実行されるソフトウェアによって実現されています。Armは、これらコンピューティングデバイスの現在、そして未来のニーズに応えるために、長年にわたって取り組みを続けています。
特長とメリット
3つの新しい「AE」AクラスCPUは、いずれもArmv9 ISAをベースとしており、幅広いアプリケーションプロセッサーのニーズに応えるため、異なる性能と消費電力に最適化しています。セーフティアイランドまたはスタンドアロンMCUの両方における64ビットリアルタイム処理向けのRクラスCPUも含んでいます。
新しいイメージシグナルプロセッサーであるArm Mali-C720AEは、ヒューマンビジョンおよびコンピュータビジョンの両方のユースケースに対する特異的な構成を可能にし、遅延を減少させるとともに、SoCの消費電力とコストを最小限に抑えます。
性能、消費電力、コストを最適化しながら、ASIL Bまたは完全なASIL D機能を対象としているパートナーに豊富な安全メカニズムを提供します。
特定のソフトウェア定義型自動車のユースケース向けに最適化された新しい第2世代のAutomotive Enhanced製品
オートモーティブコンピューティング向けのArm IPプラットフォームは、比類のない性能、低消費電力、柔軟性を世界中のチップ設計者に提供します。AEポートフォリオには、3つのArmv9 AクラスCPU、1つのRクラスCPU、そしてイメージシグナルプロセッシングコアが含まれています。また、幅広いSoC向けに、インターコネクトやGIC、MMUなど、主要なシステムIPも数多く含まれています。これらの製品は、ゾーンコントローラ、ビジョン、デジタルコックピット、ADASから自動運転まで、パートナーによる多様な新しいデバイスクラスの開発を可能にします。
多様なオートモーティブユースケースでの拡張のために設計・最適化されたプロセッサーとIP
イノベーションとアイデアが実現する場所
オートモーティブ
Armの効率的でスケーラブルなプロセッサーテクノロジーが、自動車業界における複雑なコンピューティングと安全の課題を解決し、自動運転やソフトウェア定義型自動車、車内エクスペリエンスの改善に向けたイノベーションをどのように支援しているかをご確認ください。
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オートモーティブ市場に大きな変化が訪れ、自動車はかつてなく、搭載された電子システムによって定義されるようになっています。AE IPポートフォリオがオートモーティブSoCの迅速な実現をどのように支援するかについて、詳細をご確認ください。
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Neoverse V3AE
オートモーティブ市場向けに安全を強化した初のArmv9.2 Neoverse CPUです。 AI/MLのワークロードとオートモーティブ市場に最高のシングルスレッド性能を提供します。コアあたり最大3MBのL2キャッシュをサポートします。
Neoverse CMN S3AE
インテリジェントなコネクテッドシステム向けに設計されたコヒーレントメッシュネットワークで、Armv9.2、Armv9、Armv8-Aプロセッサー、マルチチップ構成、CXL対応デバイス向けに最適化されています。また、チップレットとArm Confidential Computeのための基盤を形成します。
Cortex-A720AE
セーフティクリティカルなアプリケーション向けに設計された初のArmv9-A高性能Arm Cortex-A CPUです。DynamIQテクノロジーは、AE CPUに新たなレベルの性能、電力効率、安全性をもたらします。
Cortex-A520AE
最小のシリコンフットプリントで電力効率を実現し、ISO 26262 ASIL BおよびASIL Dアプリケーション向けに強化されたサポートを提供する、セーフティクリティカルなアプリケーション向けの高効率Armv9.2 Cortex-A520AE CPUです。
Mali-C720AE
機能安全をコンフィギュラブルな機能と組み合わせ、ソフトウェア定義型自動車におけるイメージングアプリケーション向けに設計された初のArm ISPです。デュアルパイプラインアーキテクチャは、人が見る/表示するための優れた画質を損なうことなく、最も要求の厳しいコンピュータビジョンアプリケーションで遅延を減少させます。
DSU-120AE
Armv9.2 AE CPUでDynamIQを可能にすることで、単一クラスター内で最大14のコア(big側またはLITTLE側のコア数に追加の制限なし)と最大32MBのL3をサポートできるようになります。パフォーマンスの拡張性に加えて、新しい電源管理機能も導入されています。
CoreLink GIC-720AE
ASIL Dまでの機能安全が要求されるシステムで、アプリケーションとリアルタイムプロセッサーの両方をサポートできる、安全に対応した汎用割り込みコントローラです。また、ミックスドクリティカリティのワークロードもサポートしています。